2014年1月にフルモデルチェンジされ登場して以来、快進撃を続けるトヨタの主力ミニバンの「ヴォクシー」と「ノア」。
2014年10月には「エスクァイア」が登場し、3姉妹となって他社に大きな差を付けている。
メーカーにとっては予想通りだが、各チャネル間では棲み分けなど建前だけで、販売合戦は激しくなっている。
そこで、この3姉妹を中心に値引きの観点から徹底比較してみましょう。
ミドルサイズミニバン値引き比較表
ヴォクシー/ノア | エスクァイア | ステップワゴン/スパーダ | セレナ | |
---|---|---|---|---|
トヨタ販売チャネル |
ノア カローラ店 ヴォクシー ネッツ店 |
トヨタ店 トヨペット店 |
||
車両価格 | 2,273,143~3,054,857 | 2,622,857~3,204,000 | 2,250,514~3,807,772 | 2,246,400~3,531,600 |
排気量(L) | 20.L 1.8L+ハイブリッド | 20.L 1.8L+ハイブリッド | 2.0L | 2.0L 2.0L+Sハイブリッド |
燃費 | 14.0~23.8 | 14.8~23.8 | 13.6~15.0 | 12.6~16.0 |
値引き予想額(万円) | 15~23 | 15~23 | 25~28 | 27~32 |
リセールバリュー(A~C) | A | A | A | B |
発売年月日 | 2014年1月FMC | 2014年10月NEW | 2008年10月FMC | 2010年11月FMC |
最終変更時期 | 2月ハイブリッド車FMC |
2012年4月MC 2013年12月一部改良 |
2013年12月MC | |
人気度(A~E) | A | A | A | B |
トヨタ ヴォクシー
そのスポーティーなイメージで、カローラ店で扱う姉妹車の「ノア」に対して、圧倒的な販売台数を誇る同車だけに、他社ミニバンに比較しても値引きは少な目ということが続いていたが、ここへきて状況が変わってきた。
変えたのはなんとトヨタ自身だ。
「ノア/ヴォクシー」を扱わないチャネル向けに投入された3つめの姉妹車「エスクァイア」が発売され大ヒットし、直後には「ノア/ヴォクシー」が大幅に販売台数を落としてしまったほどだ。
そのため、年末から年始に向けて復権をかけた反撃が開始され、チャネル間での争奪戦が行われたことが想像される。
そのかいあってか、開けて1月には再び「エスクァイア」「ノア」に大差をつけた。
トヨタ ノア
ハイブリッド車の現金値引きは望み薄。
納期が数か月かかるために値引く必要性がないのだ。
ガソリン車は比較的交渉しやすい。
「ホンダステップワゴン」に加え、販売台数を急激に落としている「日産セレナ」などが、対「ノア/ヴォクシー」対策として大幅な値引き攻勢をかけている為、まだ新しい車種であっても、多少は付き合わざるを得ないのだ。
他社のミニバン以上に強敵なのは、登場以来、常に差を付けられているネッツ店の「ヴォクシー」。
販売店の顧客以外の新規客のほとんどが同時に検討しているはずだ。
さらにやっかいなのが、トヨタ店トヨペット店で販売を開始された「エスクァイア」。
「ヴォクシー」だけでも手を焼いているのに、3姉妹目の登場は、「ノア」を完全に食ってしまう勢いだった。
1月の販売台数でも「ノア」を抑えてしまい、このままではこのクルマの基本車種としての面目丸潰れだ。
3姉妹の中で一番値引き交渉が可能だと言っていいだろう。
トヨタ エスクァイア
エクステリア以外のスペックなどは共通で、15万円ほど高いのにかかわらず、姉妹車を食っているのは、はでなフロントマスクに新鮮味を感じた他車種からの新規ユーザーたちと、今一つ「ノア/ヴォクシー」に乗り換えるきっかけがつかめなかった顧客も含まれていそうだ。
遠慮なく「ノア」「ヴォクシ-」と競合させて構わない。
チャネル間の棲み分けはメーカーの勝手な方針に過ぎないので、ユーザーには比較し選択する自由がある。
率直に3車を見比べていることを交渉の前に伝えておこう。
とは言っても、ハイブリッド車の値引きは厳しいが、発売後1年弱になる「ノア」「ヴォクシ-」が出す条件がポイントとなる。
どちらかというと、カローラ店扱いの「ノア」が組みやすい。
「ヴォクシー」に大差を付けられているだけに、「エスクァイア」にまで持っていかれる訳にはいかないだろう。
そして、「ホンダステップワゴン」はモデル末期のセール価格と、次期モデルの情報をゲットしよう。
「新しいステップワゴンを見てから」という殺し文句も有効だ。
ホンダ ステップワゴン
発売から6年が経過し、さすがに販売は低下。
そこにトヨタのミニバン3姉妹の快進撃にさらされ、今年に入って「ステップワゴン」自体もフルモデルチェンジが秒読みになっている。
ここまで条件が揃えば大幅値引きも期待出来るはず。
競合させるライバルのミニバンは、同じく「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」の登場で低迷中の日産「セレナ」が最適。
どちらも最新モデルの「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」相手には、燃費等のスペックで部が悪いが、「ステップワゴン」相手なら値引き次第ではくみしやすいと思うはずだ。
「セレナ」から30万円を超える値引き条件を引き出してからが勝負だ。
2015年春にも発売が予想される新型の情報が出始めると生産が調整されるので、その直前がチャンス。
希望のグレードを大幅値引きで手に入れられる。
「新型を見てから・・」の殺し文句も必須です。
日産 セレナ
苦戦しながらも、「ステップワゴン」ほど販売台数を落とさないのはさすがと言える。
1月のランキングでも「ヴォクシー」にはかなわなかったものの、「ノア」「エスクァイア」は抑え込んだ。
5年目を迎えるモデルで、自慢のSハイブリッドもトヨタ勢の本格ハイブリッドの登場で影が薄く、ガソリン車に対しても燃費などのスペックも劣るだけに、競合されると値引き幅は広がる。
現時点では「ステップワゴン」との合い見積もりで30万円の大台を狙うのが最良の策だろう。
「ステップワゴン」のモデルチェンジ後は、単独の交渉でも最高額が狙える。
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