「フィルダー」は「アクシオ」と違い、そのラゲッジスペースが特徴のステーションワゴンだけに、ライバルはホンダの「フィットシャトル」と日産の「ウィングロード」しか見受けられず、新たなライバルも登場していない。それでは値引きはどうでしょうか。強力なライバルがいてこそ勝ち取れる値引きですから。そこで、値引きの面から比較してみました。
値引の比較では、「カローラフィルダー」はハイブリッド車と1.5、1.8LのNA車では状況が大きく異なり、一つの車種としては括れません。そこで、それぞれ分けてそれぞれのライバルと比較することにしました。NA車は中心車種となる1.5Lをメインに比較します。
1.カローラフィルダーハイブリッドとライバルの比較。フィットシャトルハイブリッドとの競合で活路を。
2.カローラフィルダーNA1.5とライバルの比較。値引きはハイブリッド車よりも拡大中。
目次
カローラフィルダーハイブリッドとライバルの比較
値引き比較表
カローラフィルダーハイブリッド | フィットシャトルハイブリッド | |
---|---|---|
トヨタ販売チャネル | カローラ店 | |
車両価格 | 2,144,571~ | 1,892,571~ |
エンジン形式 | 直列4気筒1.5L ハイブリッド | 直列4気筒1.5L ハイブリッド |
JC08モード 燃料消費率 | 33.0.㎞/L | 25.2.㎞/L |
値引き予想額 | 18~21万円 | 23~26万円 |
リセールバリュー (A・B・C) | A | B |
発売年月日 | 2013年8月 NEW | 2011年6月 NEW |
最終変更時期 | 2013年8月MC | |
人気度 (A・B・C・D・E) | B | B |
カローラフィルダーハイブリッド
発売時ほどではないとはいえ、NA車に比べるとまだ値引きは抑え気味のハイブリッド車。しかし、販売を拡大するには避けられないのも事実です。セダンタイプの「アクシオ」よりは少ない印象があるのはステーションワゴンというライバルの少なさも原因があるようだ。慎重に検討すればホンダの「フィットシャトルハイブリッド」が同価格帯でもあり、候補に挙がるのだが、明確なステーションワゴンというスタイリングではないため、思い浮かばない人も多いようだ。
競合車種がない状態の交渉では大幅な値引きの獲得は困難で、ディーラーの都合でコントロールされやすい。「フィットシャトルハイブリッド」を有効に使うことで、必ず好条件が獲得出来るはずです。次々と発売される新型のホンダ製ハイブリッド車の中で、旧型のパワーユニットである「フィットシャトルハイブリッド」は値崩れしているので、「フィルダー」を追い込むいい条件が提示される次期でもあります。
ホンダ フィットシャトルハイブリッド
モデルチェンジまでが最大のチャンス
スポーツハイブリッドi-DCDの不具合問題で、度重なるリコール対応に追われてきたため、新型車種の投入スケジュールに遅れが出ていたが、ようやく「フィットシャトル」が2015年夏頃のフルモデルチェンジとなりそうです。パワーユニットには直列3気筒 1.0LのVTEC-TURBOが採用される見通しです。となると、気になるのが現行モデルの値引き。同じくフルモデルチェンジを控えた「ステップワゴン」は大幅な販売減となり値引きが拡大したように、モデルチェンジで劇的に変化する車種は、潜在的ユーザーが買い控えをするために販売は苦しくなりがちです。今回の「フィットシャトル」のようにパワーユニットが大変革されるとなると、新型を待ちたくなる。そこで、販売を維持するには値引きを拡大することになる。
発売当時からNA車とは値引きでそれほど差をつけていなかったこともあり、現在ではかなり拡大していると見ていい。
カローラフィルダーNA1.5Lとライバルの比較
値引き比較表
カローラフィルダー1.5 | ウィングロード | フィットシャトル1.5 | |
---|---|---|---|
トヨタ販売チャネル | カローラ店 | ||
車両価格 | 1,575,772~ | 1,760,400~ | 1,686,857~ |
エンジン形式 | 直列4気筒 1.5L | 直列4気筒 1.5L | 直列4気筒 1.5L |
JC08モード 燃料消費率 | 21.2~16.0㎞/L | 17.2㎞/L | 18.8.㎞/L |
値引き予想額 | 23~25万円 | 30~32万円 | 25~28万円 |
リセールバリュー (A・B・C) | B | C | C |
発売年月日 | 2012年5月 FMC | 2005年11月 FMC | 2011年6月 NEW |
最終変更時期 | 2014年9月 一部改良 | 2013年8月MC | |
人気度 (A・B・C・D・E) | B | C | B |
カローラフィルダーNA1.5L車
ハイブリッド車よりは車両価格の安さもあり台数も多く出る1.5L車だが、その最大のセールスポイントも失う為にどうしても値引き競争に巻き込まれる。ライバルはここでも「フィットシャトル」だが、もう一車種、日産の「ウィングロード」も加わる。こちらはかなり古い設計の車種だが、数少ないステーションワゴンとして、仕事との兼用で需要が多く、値引きも大きいので強敵である。価格が安いものを探すユーザーであることを前面に出して、値引き交渉を進めたい。
ボディタイプを問わずに競合車を設定し、合い見積もりを取っても構わないでしょう。複数の車種を検討しており、まだ見たいクルマがあることを伝えよう。
ホンダ フィットシャトル
シャトルの人気は根強いものがあり、リコール問題で新しいハイブリッドシステムの信頼性が乏しいため、逆に、熟成されたIMAが注目されることにもなっている。それでも、2015年夏頃のフルモデルチェンジが決定的になり、値引きは拡大中です。同車を気に入っているのなら、これ以上ないチャンスでしょう。気を付けなければいけないのは、夏といわれるモデルチェンジですが、まだ時間があるために装備アップされた限定車が投入される可能性があること。この時期に投入される限定車はお買い得感満載なので、情報の入手がかかせません。
日産 ウィングロード
発売からすでに10年が経とうとする車種ですが、日産唯一のステーションワゴンとしてよりも、商用との兼用に使われることで活路を見出している。ただライバルとの比較では車両価格が割高なので、通常の値引きをしてやっと並べる程度。そこから他車並みの値引きをしないと商売にならないつらさがある。もちろん購入する側としてはこの方法で構わない。ベースグレード同志の合い見積もりなら「フィットシャトル」に対して10万、「カローラフィルダー」には20万近い価格差を埋めてから値引き交渉になります。
カローラフィールダーとフィットシャトルは互いに意識しあっている
「カローラフィルダー」を販売するカローラ店としては、ハイブリッド、NAともに「フィットシャトル」の出方次第という値引き状況のようです。燃費やモデルの新しさもある競争力を備えたモデルだけに、あえて値引きを上乗せしてこないとは思いますが、無視するわけにはいかないでしょう。ライバルをどれだけ値引けるかがポイントになりそうです。