約7年半振りにフルモデルチェンジした「アルトラパン」。新型は初代から継承されるレトロでカワイイ若い女性をターゲットにした内外装に加えて、低燃費も手に入れた。これまでも女性の目線で開発されてきた「ラパン」だが、ライバルには同じコンセプトの「ミラココア」がいる。「アルトラパン」が「アルト」をベースにしたように、「ミラココア」は名前で分かるように「ミラ」がベース。若い女性ユーザーにとってどちらがカワイイかしのぎを削るライバル同士だ。
そこでこの2台の値引きを比較しようと思うが、もう一台加えるとしたらホンダの「N-ONE」でしょう。女性向き?と思われるかもしれませんが、カワイイだけでは物足りない女性もいるのならお勧めの一台。そういうわけで今回は3台を検証してみました。
値引き比較表
スズキ アルトラパン | ダイハツ ミラココア | ホンダ N-ONE | |
---|---|---|---|
車両価格 (円) | 1,077,840~1,654,560 | 118,800~1,625,400 | 1,185,000~1,780,000 |
JC08モード 燃費率 (㎞/L) | 27.4~35.6 | 26.8~29.0 | 24.0~28.4 |
値引き予想額 (万円) | 5~8 | 10~12 | 12~14 |
リセールバリュー (A・B・C) | A | B | B |
発売年月日 | 2015年5月 FMC | 2009年8月 NEW | 2012年11月 NEW |
最新MC時期 | 2014年8月 MC | 2014年5月 MC | |
最終変更時期 | 2015年4月 一部改良 | ||
同クラス人気度 (A・B・C・D・E) | B | C | D |
スズキ アルトラパン
値引きはまだ低いが中味も一新して魅力倍増
(写真は旧型のラパンショコラ)
約7年半振りにフルモデルチェンジした「アルトラパン」は、明るく開放感のある空間の演出と十分な視界確保のためにガラスエリアを広く取った 「まる しかくい」プロポーションを追求したデザインコンセプトの若い女性をターゲットに絞ったモデル。「アルト」譲りの低燃費性能を身に着けて、機能面でもライバルに差を付けている。
そんな「アルトラパン」のメイン機種は「S」。ツートンカラーも選べるなど、価格と装備のバランスが一番良く、リセールバリューも期待出来そうです。値引きですが、発売直後ということなので値引き額としては控えめに見た方がいいでしょう。らだし、販売を加速させるための方策として、メーカーからの対策があるので実際に購入する際には、プラスアルファがあります。特に他銘柄からの乗り換えユーザーへの値引きと下取り対策。自銘柄ユーザーの乗り換えにも対策があるなど、下取り車があるユーザーにはより恩恵がある。
もちろん、ライバルの「ミラココア」との競合は必要になるが、まだモデルチェンジを行っていないため、正直言って比較すると勝ち目はない。
ダイハツ ミラココア
古くてもカワイサ爆発 値引きも拡大
「ミラココア」のねらい目グレードは「X”Limited”」。ベースの「X」より11万円高だが、その価値は十分ある。その他にも同価格で「プラスX」があるが、この辺は好みがわかれるところ。「 X”Limited”」もあるが、さらに11万円高になりきりがなくなってしまう。「ミラココア」には「SWEET COCOA」「TRIP COCOA」「OTONA COCOA」というトータルコーディネートされた別売のオプションがあり、こちらに予算をかけて自分好みにカスタマイズされた方がいいでしょう。
また、値引き額に不満があれば、これらのサービスを狙う事も考えていいでしょう。もちろん新型になった「アルトラパン」の競合も示唆することをわすれてはいけません。燃費で大きく劣っているのは明白ですので、ここはつつかれるとディーラーも痛いところ。最後の局面で「やはり燃費の差が」と持ち出して、その分値引きの上乗せを狙うのもいいでしょう。
ホンダ N-ONE
カワイサは少なめでも値引きは多め
「アルトラパン」「ミラココア」に比べて女性色が薄い「N-ONE」ではありますが、あまりいにも女性仕様に徹した仕様に抵抗感のある方の受け皿になれるのではないかと思われます。デザインもどこか「カワイサ」が残っており、ターボ仕様もあるので、走りまでカワイクしたくないという女性には「アルトラパン」「ミラココア」には魅力ある選択肢になります。ただし、ホンダには「N-BOXスラッシュ」というデザイン性の高い車種があり、ターゲットは男性とされているが女性にも受け入れられる可能性もあり、一番のライバルかも知れない。
デビューから販売台数が落ち込み、好調な軽自動車の中で唯一蚊帳の外となり、軽自動車に逆風が吹くとさらの減少中。したがって値引きに関しては「N」シリーズでは最大とみていいでしょう。ライバルとの競合では値引きを引き出しやすい「ミラココア」の方が組しやすいと思います。
その他の車種と総評
「アルトラパン」「ミラココア」にはOEM車はないが、女性目線の車種としてスズキには、「アルトラパン」以外に「MRワゴン」そしてOEM車の日産「モコ」がある。特に「モコ」は本家の「MRワゴン」を超える販売実績を誇っている。ダイハツにはムーブベースの「ムーブコンテ」とそのOEM車の「ピクシススペース」がある。これらを含めても女性向きと謳う車種は台数的には軽自動車の中で少ないクラス(?)なのだが、話題性と目立ち度が高いのかシュールームでもチラシでも最高のポジションを占めている。やはり今の時代女性を味方にするのが正解なのだろうか。
願わくば女性が安心してカーライフを楽しめるように、安全装備や運転支援システムを全て標準化した上で、女性に限り格安設定にした女性仕様が必要でしょう。カワイサもいいけど。