1998年に登場した現行モデルは、マイナーチェンジはあるものの大きな変更を受けていない長寿モデル。最高出力47kW,最大トルク103Nmの高性能DOHCインタークーラーターボエンジンとドライブアクション4×4搭載で走行中に2WDから4WDに切り替えることが可能であり、悪路走破性能が非常に高いのが最大の特徴である本格派のSUV。
そんな長寿モデルなだけに、毎年のようにフルモデルチェンジの噂が絶えない。現在有力な説は、2017年に新型モデルが登場するという説。「ジムニーシエラ」に相当するコンセプトカーが登場したり、OEM供給されていたマツダの「AZオフロード」がカタログ落ちするなど、信憑性は高く、東京モーターショーのタイミングもあり、次期が早まる可能性もある。
そんな中、「ジムニー」を購入する際の値引きはどうでしょうか。軽自動車でもあり、ライバル不在の車種であるために値引きは難しいのでしょうか。値引きを検証するにあたり、通常なら競合車種と比較するのですが、まったく競合車種が存在しないという「ジムニー」。せめて価格のなるべく近いSUVを探すと、全てスズキの車種という異例の展開になりました。
値引き比較表
ジムニー | ハスラー | ジムニーシエラ | |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 2WD 4WD | 4WD |
車両価格(円) | 1,296,000~ | 1,078,920~ | 1,668,600~ |
JC08モード燃費率(㎞/L) | 13.6~14.8 | 23.2~32.0 | 12.6~13.6 |
値引き予想額(万円) | 10~13 | 8~10 | 20~25 |
リセールバリュー(A・B・C) | A | A | B |
発売年月日 | 1998年10月 | 2014年1月 | 2002年1月 |
最新MC時期 | 2004年10月 | ||
最終変更時期 | 2012年5月 仕様変更 | 2015年5月 一部改良 | 2014年8月 一部改良 |
同クラス人気度(A・B・C・D・E) | A | A | C |
スズキ ジムニー
ライバル不在のオンリーワンは手強い
画像引用元:favcars.com
軽自動車としては割高な「ジムニー」。ベース車なら約129万円、AT車は140万円になります。そして人気の特別仕様車「ランドベンチャー」はそれぞれ158万円、169万円となります。しかも他社に競合車種がないオンリーワンの強みもあり、交渉は難航しがちです。交渉としてはベース車の「XG」の総支払額で、29万円差の「ランドベンチャー」を狙う方法がいいでしょう。
恐らく無理な要求となりますが、上限の値引き額を引き出す方法なのでこのくらいは要求していいでしょう。注意事項としては、せっかくいい条件になっても、SUV車のオプションは高額になりがちなので気を付けなければいけません。
すこし前までなら OEM供給されるマツダの「AZオフロード」との競合という手があったので、かなりこちらのペースに持ち込めたのですが、「AZオフロード」が販売を終了したため万事休す。普通車の「ジムニーシエラ」の見積を同時に取りながら、成約時期を早めるかどうかで揺さぶりをかけましょう。
スズキ ジムニーシエラ
弟分のジムニーを利用して兄貴をゲット
画像引用元:favcars.com
軽自動車の「ジムニー」を購入する際に、最後まで検討したくなるのがこの「ジムニーシエラ」でしょう。軽自動車でなくてはならない事情がないのなら、差額が縮まることを条件に検討するべきです。試乗で乗り比べればその差は歴然とします。
リセールバリューを考慮すれば、限定車の「ランドベンチャー」が間違いなくいいでしょう。装備と価格のコストパフォーマンスが良く、販売の中心になっていて下取り相場も良いというデータもあります。「ジムニー・ランドベンチャー」が158万円、「ジムニーシエラ・ランドベンチャー」が175万円ですから、単純に17万円の車両代の差と税金等諸費用の合計で約20万円の要求ですから可能性は高いでしょう。
「ジムニー」の様な軽自動車とは異なり、多くは台数が出ない車種だけに在庫状況にもよりますが、利益率の高い登録車ということで、簡単にはあきらめられないディーラーの思惑もあって、可能な数字だと思います。
スズキ ハスラー
OEM車が頼り
SUVを検討するユーザーにとっては、「ジムニー」とまったく異なる車種ですが、99%街乗りで利用するなら、より現実的な選択でしょう。まだまだ人気の衰えない「ハスラー」ですが、OEM車のマツダの「フレアクロスオーバー」に登場してもらう手で行きます。何らかの取り決めがディーラー間であるかも知れませんが、買う側にとっては関係ない話です。「スズキの方が安く買えるんですか?」と切り出してみよう。
マツダディーラーでは「そんなことはありません。」と必ず言うはず。「マツダがこれだけ引きましたが?」とスズキに持ち込めば、後でで揉め事になるかも知れないが、買う側にとっては安く買えればそれに越したことはありません。
値引いて買うことに後ろめたささえ感じる、実力と伝統
ここまでブランドを作り上げた車になると、値引き交渉すら無粋に思えてしまう。かえって新型にでもなってくれた方がやりやすいくらいなのです。店舗数の少ないスズキディーラーですが、その変わりサブディーラーが多く存在します中古車店や修理工場などがメインの小規模ディーラーで、特に地方部ではかかせない存在となっています。
本業ではないために商談に時間をあまりかけたくないというというケースも多く、また新車販売による利益はあてにしておらず、その後の修理点検での顧客確保の側面があり、値引きは一発勝負で買うか買わないかと言う実に早い展開になりがち。近くにあれば声をかけるのもいいでしょう。