200系と呼ばれる現在販売されているランクルは、基本的なレイアウトを前モデル」の100系から受け継いでいるが、ラダーフレーム、エンジンなどすべてを一新して悪路走破性、オンロードの走行性能、居住性のすべてのレベルアップを図った世界のプレミアムクロスオーバーSUVの頂点を極めるモデルです。
また昨今のSUVが電子制御化を進めており、ランクルもその例に漏れないが、モノコックではなく悪路走破性に優れたラダーフレームやリジッドアクスルは堅持しており、世界の悪路を相手にし「ランクルでなければいけないところがある。」と言わしめる最後の砦を崩していないのが魅了です。
そんな「ランドクルーザー」の値引きはどうなっているのでしょうか。
国内で唯一のライバル車種である三菱「パジェロ」との比較を交えて値引きの現状を見てみましょう。
値引き比較表
ランンドクルーザー | パジェロ | |
---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 4WD |
車両価格(円) | 4,728,437~6,825,600 | 2,926,800~4,951,800 |
JC08モード燃費率(㎞/L) | 6.7~6.9 | 8.4~10.4 |
値引き予想額(万円) | 35~40 | |
リセールバリュー(A・B・C) | A | B |
発売年月日 | 2007年9月 FMC | 2006年10月 FMC |
最新MC時期 | 2015年8月 | 2013年7月 |
最終変更時期 | 2015年8月 | 2015年7月 一部改良 |
同クラス人気度(A・B・C・D・E) | A | C |
トヨタ ランドクルーザー
マイナーチェンジ以降も値引きは可能
2015年8月に行われたマイナーチェンジでは、V型8気筒4.6Lエンジンに変更はないものの、エクステリアでは力強さと先進的なイメージを進化させるべくデザインを一新するとともに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」をトヨタで初採用。
歩行者も検知するプリクラッシュセーフティをはじめ、最先端の安全機能を全車標準装備とすることで、総合的な安全性能を実現させています。
実は大きな値引きのチャンスは、このマイナーチェンジ前の在庫車販売をしていたタイミングでしたが、新型でも極端な差はないと思われます。
もし、新型発表前から前モデルの商談をされていたなら、フルモデルチェンジならともかく、新型になったからと言って急に値引きが少なくなったら購買意欲が削がれるでしょう。
エクステリアが新鮮になったとは言え、要するにマイナーチェンジである。
そのことを踏まえての値引き交渉ですが、拡販モデルでないだけに大幅値引きで引き付ける商売は仕掛けてきません。
こちらから競合車種として「パジェロ」も検討していることを明らかにし、前もって見積もりと値引き条件を引き出してからの「ランドクルーザー」に望む方が無駄が無く、ディーラー側へも購入の真剣さが伝わるはずです。
下でも500万円弱から、上は700万円近くまでの価格帯の車種であるから利益は相当なもの。
最低でも30万円は当然のことだが40万円も視野に入れたい。
三菱 パジェロ
ランドクルーザーだけでなくプラドも競合に据えて
2014年7月に一部改良されて全車でフロントバンパーとラジエーターグリルのデザインを変更。
直線基調でより力強いフロントフェイスとした「パジェロ」。
熱心なファンも多く、指名買いも多数を占める車種であるが、国産車の競合車種「ランドクルーザー」以外に、輸入車にも目を向けると「ジープ」も視野に入る。
そこで、購入時には他車にも興味があることを示すことが重要になる。
「パジェロ」はクリーンディーゼル車がメインとなっており、中でも「GR」が比較的安価でねらい目だ。
「エクシード」系を勧められるが、50万円以上の価格差は厳しい。
どうしてもというならガソリンの「エクシード」を狙いたい。
値引き額もこちらの方が大きい。
交渉の初期にエクシードとの価格差がなくなれば即決してもいいというようなムチャ振りも有効。
価格次第で必ず購入する姿勢を見せるのも重要になる。
同様にクリーンディーゼル車を狙うのもいいでしょう。
車格と価格設定、そしてディーゼル車のラインナップからも、本来のライバルは同じ「ランドクルーザー」でも「プラド」なのであるが、グレードによっては「ランドクルーザー」とダブル価格もあるので、競合が無理ということではない。
しかし、「ランドクルーザー」も「ランドクルーザープラド」も同じトヨタ店で扱っていることから、値引きを引き出すための競合車であればよりお買い得感のある車種であればいいでしょう。
他には検討していなくても競合車を
グローバル市場では人気のある重量級SUVの「ランドクルーザー」や「パジェロ」ですが、国内においてはシェアの非常に少ないクラスです。
大柄なボディは日本国内の道路や駐車場事情に合っているとはとても思えず、また最大のネックとなる燃費は向上されたとは言え2トンを超える車重のためやっと二桁になるぐらいで、乗用車として保有するのには無理があります。
それでも本格的なオフロード性能を持つ両車のファンは少なくない。
ほとんどのユーザーにとって過度なまでの走破性能を確かめることこそないが、秘めた能力を持っているということがどんなプレミアムな装備よりもオーナーの優越感を刺激する。
であるから、これらの車を値引きが多い方を購入するという方は少ないはず。
「ランクル」が欲しい方は「パジェロ」には見向きもせず、その逆も同様。
これが値引きを引き出しにくくさせる要因でもあるので、あえて競合車を仕立てる必要が出てきます。
「ジープ」を初めとする輸入車とも価格差が少ないので積極的に見て回ると、”ランクル命”の気持ちが揺らぐかも知れませんが、それはそれでまたいいのかも。