現行150型プラドは2009年に発売されたモデルであり、販売から6年が経過するということでフルモデルチェンジが期待されたが6月にマイナーチェンジ(正式には一部改良)された。
根強いファンもいる同車ですが、クロスオーバーSUVの主流はより小型で燃費の良いクラスに移っており、販売台数は多くはない。
それでは値引きはどうなのでしょうか。
マイナーチェンジされたからとはいえ上級車種は500万円にもなる車種ですから、それなりの値引きは期待したくなります。
その他のクロスオーバーSUVとの比較で見てみましょう。
値引き比較表
ランンドクルーザープラド | アウトランダー | エクシーガCROSSOVER7 | |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 4WD | 4WD |
車両価格(円) | 3,349,963~5,133,927 | 2,519,640~3,211,920 | 2,754,000 |
JC08モード燃費率(㎞/L) | 9.0~11.8 | 14.6~16.0 | 13.2 |
値引き予想額(万円) | 25~30 | 25~28 | 30~34 |
リセールバリュー(A・B・C) | A | B | B |
発売年月日 | 2009年9月 FMC | 2012年10月 FMC | 2015年4月 |
最新MC時期 | 2013年9月 | 2015年6月 | |
最終変更時期 | 2015年6月 一部改良 | ||
同クラス人気度(A・B・C・D・E) | B | B | D |
トヨタ ランドクルーザープラド
まだ厳しいディーゼル お得感ではガソリン2.7Lが狙い目
4.0Lモデルに変わって最上級車となるクリーンディーゼル車の「TZ-G」にいたっては、500万円を超える高額車種。
しかし、2.7Lのエントリーモデルは327万円と、「ハリアー」並みの意外と手ごろな価格です。
ここは最も販売台数の多い「2.7TX”Lパッケージ”」を選んでみたい。
7人乗りで387万円だが、これを 45万円安い「TX」で見積もりを取り、その見積もり額で、最終的に「2.7TX”Lパッケージ”」を手に入れる。
もしくは「2.7TX”Lパッケージ”」の価格のまま50万円差の「TZ」を狙う。
やみくもに少しでも安くというよりも、わかりやすい目標をたてた方が主導権を持って交渉にのぞめる。
また、競合車種をたてるとなると、同じようなクラスから選ぶことになるが、「ランドクルーザープラド」のライバルとなるクロスオーバーSUVとなると、「三菱 アウトランダー」ぐらいだろうか。
もし、近くに三菱のディーラーがなければ、他にも気になるクルマがあることをほのめかす程度でもいい。
あとは営業マンが勝手に競合車種を思い描いてくれる。
「ランドクルーザー」や「FJクルーザー」同様に、トヨタ店のみで扱われるため、チャネル間の競合は出来ないので、競合車種は他車のモデルになります。
オフロード性能が前面に出るSUVの「ランドクルーザープラド」ですが、競合車種としては価格帯の近い都市型のクロスオーバSUV群になるでしょう。
グレードによっては三菱の「パジェロ」も良いのですが、日産の「ムラーノ」などは価格帯も近く、値引きを引き出すには最適です。
新しく発売されたクリーンディーゼル車はまだ渋めで20万円を超える程度。
燃費ではガソリン車を上回り、補助金も利用出来るディーゼル車ですが、価格差を値引きでカバー出来ないとなれば2.7L車の方がお得感があります。
三菱 アウトランダー
プラドの予算でPHEVが手に入る
まだデビューから3年もたっていないのに、新鮮さが失われたイメージもあり販売は低迷していましたが、マイナーチェンジで人気急上昇中。
「スバル エクシーガクロスオーバー7」と同等の装備内容を求めると、最上級車種の「24G Navi Package 」で318万円になってしまう。
その差は43万円だ。
そして、スバルも値引きをするので、その差はさらに広がる。
最低限の目標を新車価格の差において交渉を開始。
大きな条件(でたらめな額ではなく、根拠のある額)を先に求めることで、値引きの限界、値引き可能なグレードなどが解りやすく、もちろんこちら側が有利になります。
PHEVは値引きも大きくは望めません。
しかし、「ランドクルーザープラド」と同程度か安い価格設定のために俄然競合車種に浮上します。
燃費では比較にならない上に、「ランドクルーザープラド」のクリーンディーゼル車同様に補助金も同様に対象になるのです。
スバル エクシーガCROSSOVER7
競合車種になりづらいが値引きは魅力
新しい新機種というわけでも、フルモデルチェンジされた新型でもない派生車種であるので、今までの「エクシーガ」同様の値引きは期待してもよさそう。
しかし、月間600台という販売目標の為に数多く売る気がないとも思える。
下取り車が旧モデルの「レガシーツーリングワゴン」や「エクシーガ」などは重点的に下取り対策が行われるため、買取り店の利用よりもお得になるケースもあるでしょう。
比較車種の中では装備が充実している割に割安な価格設定のため、「ランドクルーザープラド」の競合車種としては無理があるが、値引きを引き出すためと思いきろう。
アウトランダーPHEV押しで勝負
「ランドクルーザープラド」のような国内では大型の、しかもオフロード色の強いSUVの購買層は同車の熱心なファンが多く、顧客代替の比率も多い。
そのため新規ユーザーの値引き交渉は難しい。
数多く売る車種ではないために、しっかりと利益を取る車種になってもいるようです。
しかし、クリーンディーゼル車は500万円をも超える車種であるので、単純計算で車両価格の5%~10%の間の値引きを狙いたい。
そのために話題性のある「アウトランダーPHEV」を競合相手には最適。
燃費など気にしないユーザー相手の交渉だったはずが、「プリウス」並みの低燃費車を相手にどう出るか注目です。