ビジネスだけでなく日常の足として、またレジャーなど、様々なシーンで幅広く使える小型商用車として登場した「NV200バネット」。
広く大きな荷室を備え、多目的に使える小型商用車として活躍しています。
FFレイアウトに1.6L直4DOHCエンジンを採用し、ミッションは5MTと4ATが用意され、4ATでクラストップレベルの14.0km/Lという低燃費を実現しています。
そして、「NV200バネット」には「ワゴン」も設定されています。
商用バンをベースに7人乗り(3列シート)と5人乗り(2列シート)を備えています。
この「NV200バネット」をバンとワゴン、値引きの面からそれぞれにライバルとの比較をしてみます。
値引き比較表
NV200バネットバン | タウンエースバン | ボンゴバン | |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | FR | FR 4WD |
積載重量(㎏) | 400~600 | 500~750 | 750~1000 |
車両価格(円) | 1,627,560~ | 1,566,980~ | 1,771,200~ |
値引き予想額(万円) | 23~26 | 24~27 | 28~30 |
リセールバリュー(A~C) | B | B | |
発売年月日 | 2009年5月 | 2008年1月FMC | 1999年6月FMC |
最新MC時期 | 2014年10月 | 2014年6月 | 2010年8月 |
最終変更時期 | 2012年6月 一部改良 | ||
同クラス人気度(A~E) | A | B | C |
NV200バネットワゴン | セレナ20S | ノア X Vパッケージ | |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | FF | FF |
乗車定員(人) | 5 7 | 8 | 7 8 |
JC08モード 燃費率(㎞/L) | 12.8~13.2 | 13.8 | 14.6 |
車両価格(円) | 1,937,520~2,331,720 | 2,246,400 | 2,242,285 |
値引き予想額(万円) | 23~26 | 28~30 | 23~25 |
リセールバリュー(A~C) | C | A | A |
発売年月日 | 2009年5月 | 2010年11月FMC | 2014年1月FMC |
最新MC時期 | 2014年10月 | 2013年12月 | |
最終変更時期 | 2015年7月 一部改良 | ||
同クラス人気度(A~E) | D | B | B |
NV200バネットバン
交渉の主導権を持ち続けて大胆な要求から
販売も好調な「NV200バネットバン」の魅力はその新鮮なデザインとパッケージング。
国内の商用車ではタブーであったFFレイアウトが、グローバル展開される事情により採用されましたが、実用場問題ないことが広まると、その使い勝手や乗用車的なエクステリアが人気となっています。
値引きは顧客の大部分がコスト意識の半端ない個人事業主ですので、人気車種だからといって出し渋ることはありません。
小出しに値引きを提示される前に、希望価格をぶつけてだめなら他社へという対応でいいでしょう。
商用車の値引き交渉は少ない値引きから徐々に増やすのではなく、法外な要求からディーラー側がどこまで妥協するかという形が正解です。
検討するのは購入する側ではなく、ディーラー側であることが重要で、つまり主導権を持ち続けるということになります。
トヨタ タウンエースバン
ライバルとの競合で値引きを引き出す
競合相手としては、トヨタの「タウンエースバン」があります。
1.5Lエンジンを前席下へ配置するキャブオーバーレイアウトを採用するのが、「NV200バネットバン」との最大の違い。
トヨタの主力ビジネスバンとしては「ハイエースバン」があり、価格もかなり上になるものの、販売台数でも「タウンエースバン」を上回ります。
ビジネスカー特に個人事業者にとってはやはり、広さとパワーが魅力になります。
法人需要ではコストの低い「タウンエースバン」が選ばれる度合いが多いでしょう。
値引き額は車両価格の差もあり、「ハイエースバン」を下回りますが、法人営業の現場で大幅値引きの洗礼を受けているだけに、値引きで商機を逃すつもりはないでしょう。
日産、マツダの競合を持ち出せば、かなりの額が期待出来ます。
マツダ ボンゴバン
信頼性も値引きも間違いなくトップ
このクラスの商用バンでベストセラーの座に君臨し続けるのが マツダの「ボンゴバン」。
現行モデルの発売は1999年という古さですが、基本構造はさらに古く1983年の先代モデルの改造版。
しかし、その信頼性の高さがユーザーの暑い信頼を得ています。
また、1.8Lエンジンとライバルに差を付ける積載量、そして豊富なバリエーションが人気の秘訣です。
十分採算が取れているモデルであることと、商用車ユーザーが所有している乗用車を獲得するのが狙いのマツダディーラーでは戦略的にこの「ボンゴ」を販売するために、車両価格が高めでも最終的にライバルより支払額が少なくなるように値引きがされてきます。
したがって、モデルの新しい「NV200バネット」や「タウンエース」との相見積もりでけっして負けません。
値引きだけで見れば比較車種の中ではいちばん多いでしょう。
NV200バネットワゴン VS ミニバン
意外にリーズナブルなミニバン相手に購入する意味が無くなりそう
国内で主力となっているミニバンと同じFFパッケージを採用した「NV200バネット」には、7人乗り(3列シート)と5人乗り(2列シート)の「ワゴン」がも設定されています。
現在商用の「バン」ベースの乗用ワゴンは「NV200バネット」以外にはありませんが、各車のエントリーグレードが競合相手となるでしょう。
比較しやすいのが同じ日産の「セレナ」。
エントリーグレードの「20S」なら約224万円ですから、「NV200バネットワゴンプレミアムGX-3R」233万円よりも安いのです。
もちろん排気量の違いもありますし、燃費もほぼ同じと見ていいでしょう。
ラゲッジスペースの使い勝手では負けますが、居住性能ではミニバン専用車種ですから比較にならないほどの差があります。
トヨタの4「ノアX Vパッケージ」も、同じく224万円からで 7人乗りと8人乗りが選べます。
(7人乗りは227万円)。
こうなると、商用での利用が少ないか、荷物がさほど大きく、重くなければ、あえて商用車ベースの「NV200バネットワゴン」を選ぶ必要がなくなってしまいます。
値引きにしても「セレナ」「ノア」ともに「NV200バネットワゴン」以下とは考えにくく、日産車同士では交渉しずらければ「ノア」との競合がいいでしょう。
値引き交渉は腹を据えてかかりましょう
商用バンの交渉には乗用車とは異なるコチもあります。
営業担当者には商用車の知識や理解度が低く、ディーラーのベテラン営業マンや店長自ら接客するケースも多いので、こちらも腹を据えてかからないといけません。
自営業者なら1~2万円であってもその金額を稼ぐことがいかに大変かご存じのはずですから。
「ワゴン」は選択すること自体慎重になるべきでしょう。
本当に他のミニバンではいけないのかを。