日産のラインナップで唯一のステーションワゴンである「ウイングロード」ですが、ステーションワゴンというより商用バンの「AD/ADエキスパート」を思い浮かべる方の方が多いでしょう。
乗用タイプとしてのイメージは湧かないのは新車販売において致命的。
さらに2005年の発売から10年経つモデルでもあり、ステーションワゴンを検討されるユーザーには見向きもされない車種でしょう。
しかし、値引きはどうでしょう。
これだけ不利な条件が揃えば良い条件が出る可能性があります。
そこで、ステーションワゴンのライバルを値引きという側面に絞って比較してみました。
はたして「ウイングロード」は買い得なのでしょうか。
値引き比較表
ウィングロード | カローラフィルダー | シャトル1.5 | |
---|---|---|---|
車両価格(円) | 1,760,400~2,354,400 | 1625891~2,114,837 | 1,690,000~1,884,400 |
JC08モード燃費率(㎞/L) | 17.2 | 23 | 19.4~21.8 |
値引き予想額(万円) | 30~35 | 20~23 | 20~23 |
リセールバリュー(A~C) | C | B | B |
発売年月日 | 2005年11月FMC | 2012年5月FMC | 2015年5月NEW |
最新MC時期 | 2015年3月 | ||
最終変更時期 | 2014年9月 一部改良 | ||
同クラス人気度(A~E) | D | A | A |
日産 ウイングロード
スペックを無視すれば間違いなく買い得車だ
画像引用元:favcars.com
10年が経過したモデルであり、他社のステーションワゴンが最新のモデルに切り替わったために余計に古さが目立つ。
さらに商用バンと共通ボディ(ウイングロード以前はそれが普通であったが)というのも決定的な差になっている。
新車販売でどれほど出ているかわからないが、他車との競合すらない程度ではないだろうか。
そうなれば競合相手に対してなしうるのはお買い得感でしかないはず。
さらに販売価格もエントリー価格での比較でも「シャトル」に対して約7万円、「カローラフィルダー」約14万円割高なために、それらライバルの値引き条件プラス、この差額を上乗せさせるのが目標になるでしょう。
「シャトル」の7万円は十分可能と思われますが、「カローラフィルダー」の14万円は難しいかもしれませんが、20万円の値引きに対して34万円は決して無理とは言いきれません。
また、これでライバルと同条件になるだけですから、燃費などのスペックの差を考えればさらなる好条件を狙いたい。
さらに、「Toyota Safety Sence C」や自動ブレーキに代表される先進運転支援システムの設定がないのは、ステーションワゴンにとっては燃費の差以上じ致命になります。
トヨタ カローラフィルダー1.5
値引きはやや期待あり
ハイブリッド車に注目が集まる「カローラ」シリーズですが、販売の主力は1.5L。
マイナーチェンジで新開発の2NR-FKE型になってからはその燃費性能も向上して評価は上々。
正直言って「ウイングロード」は相手にしていない現状ですので、相い見積もりにはホンダから新登場した「シャトル」の方がいいでしょう。
価格やハイブリッド車も含めたラインナップとスペックもほぼ互角であるために、競合の効果は高い。
また、「シャトル」は新機種ながらハイブリッドが主力のために1.5L車は値引きが提示されやすい。
20万円にいくら上乗せられるかの攻防になりますが、目新しさでは劣るために「シャトル」以下の条件を貫き通すのは困難でしょう。
ホンダ シャトル1.5
競合相手をカローラフィルダー一本に絞って勝機を
ライバルの「カローラフィルダー」は1.5Lガソリン車の販売比率が高く、「シャトル」は。
受注の9割ほどがハイブリッドと言われるほど、ハイブリッド車が中心に据えられているので、1.5L車は値引き交渉がしやすいと言えます。
もちろん「カローラフィルダー」の相見積もりは必須。
発売当初に話題になった「シャトル」は順調に販売を続けていますがすでに話題性は乏しく、もともとシェアの少ないクラスなので、生き残る道は「カローラフィルダー」の顧客と見込み客を取り込むだけなので、競争意識はホンダディーラーの方が強いことも値引きが出やすい背景になります。
「カローラフィルダー」より7万円ほど割高な価格設定のため、同条件の攻防になった場合には、この7万円をどうさせるかが決め手になりそうです。
価格次第では魅力が感じられるウイングロード
そういえばあったなア・・と思うのが「ウイングロード」。
新登場したホンダの「シャトル」と同クラスだと言っても納得できないギャップがあります。
「ライダー」というスポーツモデルを設定してはいるものの、商用バンの「AD」が広く出回っているために「AD」の乗用車版というイメージがつきまとうのは事実です。
もちろん本来がビジネスカーであるために、頻繁にモデルチェンジは行われず、現行モデルが10年目に入っているということも、新車販売において魅力が薄れている大きな要因です。
であれば、ユーザーにとっては値引きを求めても無理は無く、販売するディーラー側も買い得感を感じられる値引き
額は必要だと心得ています。
ライバルより十分納得できる条件が獲得出来れば、燃費に不満があっても、ビジネスカーならではの広いラゲッジスペースが逆に魅力ある車種に思えてくるかも知れません。
しかし、安全装備の設定のないことの不満は値引きでも解消できないことも事実です。