セダン不況と言われて久しいのですが、フルモデルチェンジした「インプレッサ」の4ドアセダンである「G4」の値引き比較をする際に、価格的に釣り合う1.5L~2.0Lの国産車を探してみると、意外と多くのモデルがあることが分かります。
ハッチバックの比較では比較出来る車種が少なかったので、値引きをしないマツダの「アクセラスポーツ」もあえて選択しましたが、セダンの値引き比較では安価でクリーンエネルギー補助金も狙える1.5Lディーゼル車の設定がないためにあえて除外しました。
そのかわりセダン専用車であり値引きも狙える「プレミオ」と「シルフィ」を加えてみました。
それではお買い得な4ドアセダンを見つける値引き比較をしてみましょう。
目次
4ドアセダンの値引き比較表
インプレッサG4 | プレミオ | シルフィ | グレイス | |
---|---|---|---|---|
排気量 | 1.6L 2.0L | 1.5L 1.8L 2.0L | 1.8L | 1.5L ハイブリッド |
車両価格(円) | 1,922,400~ | 1,908,655~ | 1992600~ | 1,789,855~ |
値引き予想額 | 0~5万円 | 18~22 | 20~23 | 15~20万円 |
リセールバリュー (A~C) |
C | C | C | C |
発売年月日 |
2016年10月 FMC |
2007年6月 FMC |
2012年12月 FMC |
2014年10月 |
最終改良時期 |
2016年6月 MC |
2015年8月 追加設定 |
2015年9月 一部改良 |
|
人気度(A~E) | C | D | E | B |
スバル インプレッサG4
ハッチバック以上にイメージを変えたが前途多難
インプレッサスG4の特徴
2016年10月13日に発表された新型「インプレッサ」の4ドアセダンタイプの「G4」は全長が4625mmと長く、全幅は「スポーツ」と同じで、全高は25mm低い1455mmになります。
ホイールベースを旧型から25mm拡大した分をそのまま後席の足元空間に費やしたことで室内スペースは向上しています。
もちろん「スポーツ」と同じく7エアバッグとEyeSight(ver.3)を全車に標準装備しています。
インプレッサG4の値引き
新発売されたばかりで、「スポーツ」同様に年明けまでは値引きが難しいのは同じですが、需要が落ち込4ドアセダンの「G4」は多少事情が異なります。
ハッチバックの「スポーツ」に受注が集中するのは旧型とかわらず、新型になっても人気回復とはいきません。
また、最大の拡販モデルの投入は年末とされまだ発売日も公表されていません。
今後、各車のニューモデルが発表されると、フルモデルチェンジの新車効果も薄れる懸念があります。
そうなる前に、勢いがあるうちに少しでも拡販することが必要であり、そのためには多少の値引きは必要と思われます。
したがって、「スポーツ」よりも前倒しで値引きが解禁され、年末あたりがチャンスかもしれないのです。
トヨタ プレミオ
セダンの定番
プレミオの特徴
2007年の発売から9年目のモデルですが、6月の?2度目のマイナーチェンジにおいて、外観は姉妹車の「アリオン」とフロントの基本デザインを共通化するなど大幅な意匠変更が行われています。
また、衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sense C」をオプション設定し、後期モデルとして魅力を高めています。
1.5L1.8l、2.0Lと幅広いラインナップを展開しているのも特徴です。
プレミオの値引き
9年目とはいえ年配のユーザーにとってかけがえのない車種が「プレミオ」です。
トヨタ車を何台も乗り継いできた顧客がメインターゲットですから値引きもしないわけにはいきませんが、新規ユーザーには厳しい面もあります。
そこでライバル車種との相見積もりを積極的に利用して交渉します。
1.5L1.8l、2.0Lと排気量の違う3タイプがありますが、1.5L車が販売の大半を占めるため敬遠されがちな1.8Lと2.0Lが狙い目となります。
最後に競合させるのが、取り扱い販売店の違う姉妹車種の「アリオン」です。
販売では上回る「アリオン」は「プレミオ」最大のライバルと言えるでしょう。
表面上はディーラー同士の値引き競争はしないという取り決めですが、実際には売ったもん勝ち。
ここはじっくりと「相談」してみましょう。
日産 シルフィ
存在感は薄いが王道のセダン
シルフィの特徴
1.8Lエンジンのみの設定の「シルフィ」は主に中国市場も気のモデルであったために、セダン需要の減少していた日本国内ではグレード構成も少なく、目の肥えた日本のユーザーの選択肢にはならない車種でしたが、「Gルグラン」や「Sツーリング」などの上級装備モデルを導入してモデルの価値を高めています。
シルフィの値引き
目標販売台数の少ない車種とはいえ、その達成も怪しいほど低迷する車種。
大幅値引きするほどの拡販する気もなさそうですが、ライバル他車より多めの値引きを期待しても不思議ではありません。
特別仕様車扱いの「Gルグラン」や「Sツーリング」が販売のメインとなっていますが、在庫さえあればS、X、Gといった既存のグレードが狙い目です。
相見積の相手には値引き提示の厳しい「インプレッサG4」よりも「プレミオ1.8」が最適でしょう。
ズバリ、「プレミオ」以上を条件に交渉すべきです。
ホンダ グレイスハイブリッド/トヨタ カローラアクシオハイブリッド
ハイブリッド車が今後の強敵に
一クラス下のボディサイズですが、1.5Lガソリンエンジンとハイブリッドを用意する「グレイス」は十分ライバルとなりえます。
価格帯は同じで、燃費34.4㎞/Lのハイブリッド車が「インプレッサG4」の1.6L車並みの200万円を切る価格なのですから。
同じように競合車種として考えられるのが「カローラアクシオハイブリッド」です。
セダン不況の中ではハイブリッドだけが残された道となりそうで、1.6L~2.0Lサイズの4ドアセダンである「インプレッサG4」のライバルとして立ちはだかるのはこれら1.5Lクラスのハイブリッド車ということになります。
グレイス/アクシオの値引き
「カローラアクシオ」は1.5L車が主力でハイブリッド車は上級グレードという扱いなので値引きは渋い。
ハイブリッド車が主力で、より販売が低迷する「グレイス」の方が交渉しやすいでしょう。
現状では値引きなら「シルフィ」か「プレミオ」という結果
今、このクラスの4ドアセダンを望むのはどういうユーザーなのでしょうか?
5ドアハッチバック以外に設定するほどの需要がないのは明白です。
値引きがより望めるならハッチバックではなくあえて4ドアセダンという選択肢があってもいいでしょう。
多少古くなっても気にならないデザインや大きなトランクなど、セダンの優位性は意外に多いのです。
これを機会に4ドアセダンを見直してはいかがですか?