再びSUVブームが訪れる気運の中、日本は独自の技術を持つ多くのSUVが存在するSUV天国でもあります。
そんな魅力ある人気車種であるSUVにとってネックとなるのが、他ジャンルのモデルよりも割高な価格設定です。
そのために、CX-5クラスより小型で割安なCX-3やホンダヴェゼルが販売を伸ばし、トヨタが新しくC-HRを投入したことにより、SUVの主役は一気に小型SUVクラスに移りつつあります。
しかし、SUV本来のアクティブな走行性能とスタイルを求めるとやはりCX-5クラスの大きさは魅力です。
そこで、新しくなったCX-5と、そのライバルが実際にどの程度お買い得になるのか?値引き相場を中心に比較してみました。
SUV値引き比較
CX-5 | エクストレイル | フォレスター | |
---|---|---|---|
車両価格(円) | 2,462,400~ | 2,238,840~ | 2,149,200~ |
JC08モード燃費 | 18.0~ | 20.6~ | 16.0~ |
値引き予想額 | 0 | 20~25 | 15~20 |
リセールバリュー (A~C) |
A | B | B |
発売年月日 | 2017年2月 |
2013年12月 2015年5月 (ハイブリッド車) |
2012年11月 |
最終改良時期 |
2015年12月 一部仕様向上 |
2015年11月MC | |
人気度(A~E) | B | B | B |
マツダ CX-5
2017年2月にフルモデルチェンジされたマツダのCX-5は、新世代技術「SKYACTIVTECHNOLOGY」を さらに進化させ、キープコンセプトながらデザインもリフレッシュさせています。
パワーユニットは前モデルと変わらず、2.0L、2.5Lのガソリンエンジン、そして2.2Lのクリーンディーゼルエンジンの3種。
また、全車に「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」を搭載し、追従機能など安全性能も向上されています。
CX-5の値引き
補助金狙いでXDを選ぶべし
フルスカイアクティブの導入からマツダは値引きゼロ販売が勧められ、現在では広く認知されるようになりました。
これまでのマツダ顧客が離れるなど販売面では大きな打撃を受けたものの、相次いで新機能を導入させて車両を進化させ続けるなど、値引き以上の満足感を与える努力と、下取り相場が目に見えて上昇するなど、結果的にユーザーは損しないこともわかり、この値引きゼロという劇薬が徐々に効いてきています。
そんな中で注目されるのが、CX-5の人気の中心となるディーゼルエンジンの2.2XDです。
ガソリン2.5L車の約291万円に対してXDは約277万円からと意外に安く、しかも同じく値引きは無いものの、クリーンディーゼル補助金が還付されるので、エコカー減税と合わせてかなりのお買い得感があります。
XDの補助金は上限が12万円となっていて、値引きするとその分少なくなります。
したがって、値引きを求めて粘るより、早く契約して申請する方が得ということになります。
メーカーもディーラーも損しないので、ユーザーとしては納得し辛いのですが、現状ではそのようなシステムなので、CX-5を購入するならクリーンディーゼル車を選ぶのがベストなのです。
日産 エクストレイル
全長が4.6mを超え、全幅も1.8mを超える堂々たるボディサイズながら、2.0Lエンジンとハイブリッドを搭載する優れた経済性も兼ね備えている。
2.0Lには3列シート車も設定し、ミニバン的な使い方も出来るのが特徴です。
その反面、4WD車には「ALL MODE 4×4-i」 、「アクティブライドコントロール」、 「アクティブエンジンブレーキ」を備えるなど、悪路走破性を持つ本格はSUVとしての性格も持ち合わせています。
エクストレイルの値引き
2013年のデビューでまだ新しく、2015年にはハイブリッド車を追加して人気も上々のエクストレイルですが、最近ではヴェゼルなどの小型SUVに押されて販売面では苦戦中。
しかもこのクラスではなりを潜めていたトヨタが、C-HRを投入して話題をさらってしまう事態になり、SUVではジュークしか駒の無い日産にとってはエクストレイルを拡販するしか手がありません。
値引きはライバルと競合させて引き出すのが鉄則ですが、他社のSUVがあまり目立った値引きをしていないので相見積もりは逆に墓穴をほることになりかねません。
そこで、「他社を検討中、CX-5やC-HRを見てから決めたい」という意向をはっきりと示すことが重要になります。
他車を見る前に決めさせるにはどうしたらいいか、この場で成約に持ち込むにはどの程度の条件が必要なのかを、ディーラー側に検討させるのです。
一度店を出たら戻ってくる確率は非常に低いのはディーラー側も十分承知しています。
もし、即決するための値引き条件を尋ねられたら、遠慮せずに40万円とか50万円とか言っておきましょう。
そのまま通るわけではありませんが、値引き次第で購入する意思があることを伝える為なのです。
スバル フォレスター
現行モデルで4代目となるフォレスターは、内外で定評のある本格派SUV。
それでいながら普段使いもこなせるオールミティーさが人気のスバルの主力乗用車でもあります。
水平対向エンジンや280ps を発生する直噴ターボのパワフルな動力性能とAWD、そして「アイサイトVer3」という安全装備も備え、ライバルのCX-5やエクストレイルよりも低価格からの設定とするなど魅力あるSUVとなっています。
フォレスターの値引き
フルモデルチェンジされたインプレッサが好調なスバルですが、自慢のSUVの販売は伸び悩み中。
熱心なスバルファンである「スバリスト」に支えられているとはいえ、それだけに頼っている訳には行きません。
類Wポ見ない高性能モデルながら扱いやすいサイズで割安であるにもかかわらず、真面目すぎるスバルらしい垢抜けないエクステリアデザインが、今の流行りとは幾分ずれているのが最大の要因。
それが良いという人よりも、そこが買う気にならないというという人の方が圧倒的に多いのですから、問題は深刻です。
それでも値引きはそれほど拡大していないのは、メーカーが想定した販売目標には達しているからか。
利益率がインプレッサ以上であることからディーラーとしては逃したくないはずですから、時間をかけて交渉しましょう。
スバルディーラーでは相見積もりよりも、スバル車が好き、是非購入したい!という気持ちを前面に出して、何とか助けてもらうといった関係性が重要になります。
SUVの値引きと人気
新型CX-5の登場と、クラス違いですがトヨタC-HRの効果で国内SUV市場は昨年にも増して盛り上がっています。
世界的に見てもSUVブームは続いており、小型SUVやクーペタイプのいわゆるシューティングブレイクモデルも次々に発表されています。
国内においても三菱のエクリプスや新RVRの登場も近いとされており、フルモデルチェンジと新機種の話題に事欠きません。
それだけ人気が出ているSUVですから、値引きを求めてもなかなか思うように行きませんが、何とか少しでもお得な買い物をしたいものです。
例えば時期、SUVは冬が一つの売れる時期とされていて、次がキャンプなどのアウトドアシーズン直前の夏。
この感に狙うのも一つの方法です。