カムリの新車値引き交渉のポイント
値引きは年末までお預けか?
値引き目標 10~13万円
7月10日にフルモデルチェンジされたカムリは、北米仕様車を単に日本に導入したのではなく、トヨタがかなり力を入れた4ドアセダン。
もセダン不況の日本国内においては強気の2400台。
売れる自信があるのか、売るために値引きもいとわないのかといえば、前者の方と言わざるを得ません。
前評判も上々で、さすがに納期が数か月というほどではなくても、かなりの初期受注があると思われます。
値引き交渉のタイミングとしては顧客代替えが一巡する秋から年末まで待つのが得策です。
下取り価格の重要性
カムリの新車の購入時には値引き額と同様に下取り価格も重要になります。
いくら値引きをしてもらっても下取り価格を低く抑えられてしまっては意味がありません。
新車の値引き交渉を始めると同時に、下取り車の買取相場も調べておきましょう。
ディーラーの事情と思惑
売れ層の期待大
トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店という3チャネルで取り扱う月販目標台数は2400台。
1チャネルあたり800台は簡単にクリアするでしょう。
基本は顧客代替えで、現行プリウスにしっくりこないために代替えを先延ばししている年齢層の高い顧客がターゲット。
風格のあるエクステリアと33.4㎞/Lの低燃費性能はプリウスPHV程度の予算で購入可能です。
また、他銘柄からの新規ユーザーも獲得する可能性も大いにあるでしょう。
ミニバンを卒業したファミリーユーザーはSUVに向かっているのが現状ですが、全てのユーザーがSUVに満足しているわけではないはず。
これまで他に選択肢がなかっただけだとすれば、今回の理屈抜きで「カッコイイ」4ドアセダンとなった新型カムリは、ミニバンを卒業した30~40歳代の比較的若いユーザーにも、4ドアセダンという選択肢を与えることになるはずです。
トヨタ店以外のトヨペット店、カローラ店、ネッツ店で取り扱いますが、この3店はSAIも取り扱っており、カムリとの売りわけが今まで以上に難しくなるでしょう。
カムリの競合車種
ホンダ アコードハイブリッド
再びスポットがあたるのか、かませ犬で終わるか
ライバルはこのアコードに尽きるでしょう。
現行アコードは、2モーターハイブリッドにより低速から高速まで高出力・高トルクの走行用モーターで走行する進化した「SPORT HYBRID i-MMD」は31.6㎞/Lという低燃費も誇ります。
アコードに搭載した走行用モーターは、実にV6 3.0Lエンジンの最大トルクに匹敵するトルクを発生。
エンジンでは望めない反応速度・力強さ・滑らかさはほとんどEVというのがアコードの魅力。
もちろんミリ波レーダーと単眼カメラで、クルマの前方の状況を認識。
ブレーキやステアリングの制御技術と協調し、安心・快適な運転や事故回避を支援するHonda SENSINGを標準装備、加えて「LaneWatch」「パーキングセンサーシステム」も備え、安全性能もカムリに引けを取りません。
日本国内では割高感のあるイメージでしたが、カムリの上級モデルなら同価格帯。
カムリの登場で再びスポットがあたるか、あるいは咬ませ犬で終わるのか真価が問われそうです。
カムリの保険料
カムリクラスはもちろんのこと、軽自動車にも標準装備されつつある自動ブレーキの有効性はすでに広く知られていますが、損害保険料率算出機構が参考純率の改訂を行い、2018年1月1日から、緊急自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)を装着した車両は9%ほど安くなる内容が盛り込まれました。
保険商品や保険料は各損害保険会社が自由に設定できるため、緊急自動ブレーキの装着に基づく9%の割引きも、「参考」にとどまりますが、2018年からは緊急自動ブレーキを装着した車両の割引きが行われると考えて間違いないでしょう。
なお、緊急自動ブレーキの割引きの対象は「発売後約3年以内の型式」とされていますが、発売後3年以上を経過すると、保険料を決める型式別料率クラスに反映されるため、割引きをする必要はないということになるためです。
※保険料率が記載されている場合は記事作成時点での参考資料であり、料率が見直されている可能性があります。
カムリの車両概要
10代目となるトヨタのミドルサイズセダン「カムリ」は、2017年1月9日に北米で初披露され、7月10日 日本でのフルモデルチェンジを正式発表し販売を開始しました。
エクステリアははトヨタ車特有のフロントフェイスである「キーンルック」を進化させ、アッパーグリルをスリム化し、LEDヘッドランプは3層に重なったLEDクリアランスランプを備えたBi-Beam LEDヘッドランプとなっています。
また、サイドはフードとフェンダーを低く構え、ベルトラインも低い位置に設定。
ルーフの後端が延長されてロー&ワイドのシルエットを際立たせています。
エンジンは、TNGAを導入した完全新設計の次世代エンジン「ダイナミックフォース」の2.5L・A25A-FXS型が搭載され、世界トップクラスの熱効率41%を達成し、燃費・動力性能も向上しました。
また、安全面では安全運転支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備するとともに、リヤクロストラフィックオートブレーキ機能をトヨタ車として初採用しました。
スペック表
車両本体価格(円) | 3,294,000~ |
---|---|
JC08モード燃費 | 28.4~33.4 |
駆動方式 | 2WD |
全長 全幅 全高(㎜) |
4,885 1,840 1,445 |
室内長 室内幅 室内高(㎜) |
2,030 1,535 1,185 |
ホイールベース(㎜) | 2,825 |
エンジン型式・排気量(cc) |
直列4気筒・2487 ハイブリッド |
最高出力 kw(ps)/rpm |
131(178)/5,700 |
最大トルク N・m(kgf・m)/rpm |
221(22.5)/3,600~5,200 |
モーター最高出力 kw(ps)/rpm |
88(120) |
モーター最大トルク N・m(kgf・m)/rpm |
202(20.6) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |