パッソの新車値引き交渉のポイント
軽自動車もしくはブーンとの競合で
値引き目標 15~16万円
フルモデルチェンジであり、前評判も上々、それに加えて今回はOEM車両ということもあり、値引きは非常に少ないと見ていいでしょう。
軽自動車からの代替を狙う車種だけに、競合車種は軽自動車になるので、目標値引きは軽自動車以上の15~16万円であれば成功ですが、発売後しばらくはそれも難しいかもしれません。
特に安価グレードでは10万円程度が限界という可能性もあります。
最後の手段は「ブーン」ですが、価格競争をしないという締め付けもきついので、直販ディーラーよりも販売協力店などのサブディーラーの方が提示価格が安い可能性があるので、そこの見積を取って揺さぶる方法が良いでしょう。
下取り価格の重要性
パッソの新車の購入時には値引き額と同様に下取り価格も重要になります。
いくら値引きをしてもらっても下取り価格を低く抑えられてしまっては意味がありません。
新車の値引き交渉を始めると同時に、下取り車の買取相場も調べておきましょう。
ディーラーの事情と思惑
確実に売れる車種でも売れすぎるのも困るディーラのジレンマ
今回、「パッソ」は開発から製造までダイハツが行っていているため前モデルまで姉妹車という関係だった「パッソ」は、新型では「ブーン」のOEM車種ということになりました。
しかし、OEM元の「ブーン」が販売目標を1,000代にしているのに対して、OEM供給される「パッソ」は同5,000台という目標なので、販売の主力はトヨタであることにかわりません。
モデルチェンジ直前の2016年3月でも5,000台以上の登録実績があるため、新型がそれをクリアするのは明白。
すでに相当数の予約台数は確保していると見られるので、フルにカウントされる5月はもとより、半月だけの実績になる4月の登録台数でもかなりの台数になる見込みです。
しかし、軽自動車の乗り換え需要をターゲットにした低価格の車種であるために、ディーラーの利益水準は低く、あまり積極的に拡販すると、「ヴィッツ」などのコンパクトカーへの影響はもちろん、主力である「アクア」などのハイブリッド車の潜在ユーザーが本当に経済的なのはこちらでは?と気づき始める危険も潜んでいるだけに、どこまで積極的に力をいれるのか難しいところでしょう。
パッソの競合車種
ダイハツ キャスト
並べると確かに似ている
同じグループであり、OEM元車両の「ブーン」があり、今年中には100%子会社になるダイハツの車ですが、トヨタの「K」を標ぼうするほど軽自動車を意識しているだけに、軽自動車をライバルとしているのは明白。
その中でも、「キャスト」を思い起こすようなスタイルだけに、どうしても競合したくなるのです。
高めの価格設定でもある「キャスト」は「パッソ/ブーン」とほぼ同じ価格帯であり、燃費も似たようなレベルとなればクラスを超えた異種格闘技戦もやむなしの状況。
CMで言っているように、車に詳しくない人なら「パッソ」を軽と思ってもおかしくないかもしれません。
日産 マーチ
ボレロ VS パッソMODA
幅広いラインナップを用意するのが「マーチ」の強みですが、高級路線の「ボレロ」は「パッソMODA」の手強いライバルになるでしょう。
見た目のデザインも良く似ていますが「パッソMODA」は「ボレロ」ほど高級感はなく、あくまでデザインの違いという印象なのに対し、「ボレロ」は新興国向けでチープ感の強い「マーチ」を日本人向けに装備アップした車種というコンセプトの違いがあります。
パッソの保険料
補償内容を充実させておきたいために様々な特約を付帯すると、補償内容が重複してしまうことがあるので注意が必要です。
「パッソ」に代替する時は自動車保険の見直しをするチャンスです。
補償内容が重複してしまう要因は、家族で複数台の車を所有していて、補償対象者の範囲が同じ場合などまた、自動車保険以外に、火災保険や傷害保険などに加入している場合、それぞれの保険の補償内容が重複するケースがあります。
「人身傷害補償保険」「個人賠償責任特約」「ファミリーバイク特約」のどの特約も、補償範囲などが重なる場合があるので、代替を機に内容をもう一度見直しておきましょう。
※保険料率が記載されている場合は記事作成時点での参考資料であり、料率が見直されている可能性があります。
パッソの車両概要
6年ぶりのモデルチェンジとなって4月に発売された3代目「パッソ」は「街乗りスマートコンパクト」をコンセプトにダイハツが開発から生産まで行い、ダイハツ「ブーン」のOEM車種となっています。
1.3L車は廃止となり、1.0L車のみの設定となったのが大きな特徴で、「ブーン」とはエンブレム類やグレード名称程度の差です。
車種構成は大きく分けてシンプルな標準モデルと「MODA」の二種類。
前モデルの「+Hana」に替わって設定された新グレードの「MODA」はサテンメッキを施した専用フロントグリルを採用したオシャレバージョンです。
前モデルから繰り越し採用された3気筒1.0Lエンジンの動力性能は変わらず、燃費は弱冠の向上を見せJC08モードで28.0㎞/Lでハイブリッドを除いたガソリン普通車トップとなっています。
安全装備も強化していますが、トヨタのコンパクトカー用「Toyota Safety Sense C」 ではなく、ダイハツ製という事から、「スマートアシストII」をトヨタ車で初採用しています。
スペック表
車両価格(円) | 1,150,200~1,830,600 |
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JC08モート燃費(㎞/L) | 24.4~28.0 |
車体寸法(mm) 全長/全幅/全高 |
3,650~3,660/1,665/1,525 |
室内長/室内幅 /室内高(mm) |
1,975/1,420/1,270 |
ホイルーベース(mm) | 2,490 |
最少回転半径(m) | 4.6 |
車両重量(㎏) | 910~960 |
エンジン型式 ・排気量(cc) |
直列3気筒・996 |
最高出力 (kW |
51(69)/6,000 |
最大トルク (N・m |
92(9.4)/4,400 |
駆動方式 | 2WD 4WD |
トランスミッション | CVT |